全附P連PTA研修会 第10回全国大会

    令和元年10月4日(金)~10月5日(土)の二日間、ハイアットリージェンシー東京にて、全国国立大学附属学校の保護者および教職員・教育後援会関係者を対象にPTA研修会が開催されました。

子どもたちとこの国の未来のために
 今、附属がめざす「共生」~ 

    基調講演では、パラリンピック競泳 金メダリストの河合 純一氏が、「Keeping Alive The Dreams 夢追いかけて」の演題で15歳の時に全盲となりながらも夢を諦めずに5歳から始めた水泳を続けたことで、1992年バルセロナ オリンピックから2012年ロンドン大会までの6大会の出場を果たし、金メダル5つを含む全21個のメダルを獲得されたお話をされました。

    印象に残ったお話は、共生社会とは、お互いの良さを生かし合うことであり、そのためにはまず相手を知ることが必要だということです。

    河合氏はこの説明を子どもたちにする時、ミックスジュースの社会ではなくフルーツポンチの社会だと例えて話されるそうです。

    すり潰して混ぜ合わせる社会ではなく、フルーツポンチのように個々の良さが発揮できる社会こそ無限の可能性があると考えます。

    教育とは年長者が年少者へ教え伝えることだと思われがちですが、このパラリンピックにおいては学校教育で学んだ子どもたちが親へと伝え、パラリンピックを家族で観戦するという広がりがあるそうです。

    障がいのある方を、自分たちの持っていない視点を待っている人だと思えば、パラリンピックを観る視点も変わってきます。

    障がいのある方のなにが障がいになっているのか…足が動かないことが障がいなのか、車イスに乗らなくてはいけないことが障がいなのか、舞台へ上がらなければならない時に車イスを抱えてくれる人たちがいない社会が障がいなのか…とても考えさせられる講演でした。

    2020年の東京パラリンピックもそのような視点で観ると、とても深いものになりそうです。

   分科会では、

  • 防災でつなぐ地域連隊・大学連隊
  • ネットいじめの予防と情報モラル・リテラシー
  • 附属幼稚園の目指す姿、あるべき姿を皆で考えよう
  • 「障がいのある子どもたちとプロの出会い」が生む可能性〜社会人、職業人としての子どもの姿をイメージしつつ〜
  • 全国の教育後援会で起こっていること

    5つのテーマごとに講演があり、他学校園の保護者や先生方と情報を共有しながら、知識を深める有意義な時間となりました。