寒さが厳しくなってまいりました。木の葉も少しずつ色づき始めています。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
11月は「茶の湯のお正月」という事で一年の中で最も大切な季節です。
「炉開き」と「口切(茶壺の口を切り夏に摘んでいた新茶を初めて使う)」
という2つのイベントがあるのでとてもおめでたい季節なのだそうです。
今回は「炉開き」
を行いました。
「炉」は床下に備え付けてある
お湯を沸かすための小さな囲炉裏
なのですが、畳を外して
このようにしてお湯を沸かします。
本来は炭を用いますが、
楠会館では便利な電熱器が
備え付けてあります。
ここでお湯を沸かしますと
不思議ですね。お部屋が暖かく
なります。
お祝いということで色々配慮しなければならなかったのですが、
初心者の私は何も考えずに準備をしてしまいましたので
「炉」がお目見えした意外、いつものお稽古と変わりませんでした。
そして、もう一つの失敗が!!
お菓子を「さざんか」に
してしまいました・・・
彩りが奇麗でしたので
選んだのですが、
表千家では「茶」に遠慮する
ということで「山茶花」などの
「茶」の字が入ったものは
あまり用いられないそうです。
思い返せば「亥の子餅」などの
珍しいお菓子がお店に並んでいたなぁ
と反省しております。
疑問に思ったら素直に訊ねることも必要だと身に沁みました。
山茶花を含めて茶花には
ルールがあるようで他にも
季節が違うもの、一年中咲くもの
色や香りが強いもの、西洋のもの、
名前に問題があるもの、刺があるもの、
などは用いないそうです。
季節、お道具、茶花、どれも
奥が深いです!
今回の炉開きは学ぶところが多くて、反省点が沢山ありました。
全てを網羅する事はなかなか難しいとは思いますが、
次回の炉開きには、少しでも今回の失敗が生かされていればいいなぁと
思いながらのお稽古でした。