令和元年度 3年3組学級活動『味噌作り&親子料理』

    2019年7月13日(土)に本校多目的ホールと家庭科教室にて、味噌作りと親子料理を行いました。3年生の国語で「すがたをかえる大豆」という授業があるため、授業と関連性を持たせることを目的に計画・立案しました。

    味噌作りでは、麹料理専門家である池田屋醸造合名会社の塩津様を講師としてお迎えし、まずは大豆をつぶすところから始めました。

    子どもたちは、手で握りつぶしたり、体重をかけて押しつぶしたり、足で踏みつぶしたりして一生懸命につぶしました。

    次に、つぶした大豆と米麹、麦麹、塩とを素手で混ぜ合わせました。

    初めは分離した状態だったそれぞれの材料を混ぜ合わせることによって、徐々に混ざり合い、硬さが変わっていく変化を感じ取りました。最後に大豆のゆで汁を入れてさらに混ぜ合わせ、袋詰めしました。

   この時、少し手に取ってなめてみることで、味噌ができる前の味を確かめました。後は20日以上発酵させる(寝かせる)ことで味噌が完成します。

    また、その後の親子料理では、「呉汁」作りにチャレンジしました。

    呉汁とは、水に浸した大豆をすりつぶしてみそ汁の中に入れたものです。すりつぶした大豆のことを「呉」と呼びます。レシピは、味噌作りでお世話になった塩津様と相談しながら学級委員の2名が考案したものを使いました。3~4家族を1グループとし、グループ毎に料理を行いました。乾燥大豆と一晩水に漬けた大豆の大きさや硬さ、手触りなどを比較し違いを確認した後、一晩水に漬けた大豆をミキサーで細かく砕いて「呉」を作りました。人参やシイタケ、ネギなどを包丁で切ったり、はかりを使って水の量を調整したり、火を使って具材を煮たり、大豆と味噌を使った料理作りを体験すると共に、料理を通して親子あるいは友だちとの親睦を深めました。

    最後は、みんなで作った呉汁をみんなでおいしく頂きました。

    これらの体験から、大豆が味噌に「すがたをかえる」こと、大豆が呉汁の具材の「呉」へと「すがたをかえる」こと、そして、その2つを使って料理することで食事へと「すがたをかえる」ことを体験・学習し、目的であった国語の授業への橋渡しができたと感じています。子どもたちのみならず、保護者を含めた参加者全員が笑顔かつ一生懸命に味噌作りや料理作りに取組む姿も素晴らしく、貴重な体験ができたと思います。

    大きなトラブルもなく無事に学級活動を終えることができたのは、事前の準備から当日の運営に多大なご尽力を頂いた学級委員やご協力頂いた保護者の皆様のおかげだと感謝しております。また、ご多用にも関わらずご出席いただいた先生や児童、保護者の皆様に心からお礼申し上げます。