令和7年度第1回学校保健委員会

6月20日(金)、多目的ホールにて第1回学校保健委員会が開催されました。

例年、第1回学校保健委員会には、学校保健委員が参加しています。
学校保健委員は校長先生を顧問、PTA会長を委員長に、PTA執行部、学校医・学校歯科医・学校薬剤師の皆さま、学校職員(教頭・主幹教諭・体育保健部の先生方)、研修委員長及び各クラス学級委員の研修委員で構成されています。

体育保健部長の白石先生の進行のもと、教頭先生、PTA会長に挨拶をいただきました。

続いて、白石先生より、本年度の役員、令和6年度活動報告、令和7年度活動計画についてご説明がありました。

次ぎに、養護教諭の村上先生から今年度の定期健康診断(身長・体重・視力・歯科の4項目)について報告があり、診断結果においての次の(1)~(3)の問題点を述べられました。

(1)本校の肥満出現率は6.2%で、全国平均の1.8%を大きく上回っており、これは将来の生活習慣リスクが高まることを意味するため、生活習慣の見直し、運動や食育の3つの側面からアプローチしていくことが大切であると述べられました。

(2)視力1.0未満の本校児童の割合が53.6%との現状にあること、学校生活において視力低下の防止のため、学習中の姿勢や長時間にわたる目の酷使について指導していくこと、また、家庭での取り組みの大切さや定期的な受診を推奨することについて述べられました。

(3)虫歯は全国平均20.6%に比べ本校児童10.6%と非常に少ないが、歯肉の状態がよくない児童が多いことから歯磨きの励行や歯肉炎予防に効果的なブラッシングに関する情報発信を行うことを述べられました。

上記の問題点において、家庭との連携をはかりながら改善していけるよう指導していくとのことでした。

また、体力テストの傾向について、白石先生よりお話がありました。

テスト結果から、本校児童は俊敏性は良いが、力強さに課題が在ることを述べられました。

課題について、投力(ソフトボール投げ)と握力が県平均を下回っていることを挙げられました。登校後・昼休み・放課後の過ごし方に原因があると見られるため、今後は休み時間の遊びからつなげていけるような対策を考えていくとのことでした。

会の後半には、学校歯科医の城南歯科医院院長宮本格尚先生より「こどものお口の発達と虫歯予防」の演題で講演していただきました。

お口の健康が肥満改善や視力アップ、高齢者の認知症が治るなど様々な健康をもたらすというお話から始まり、「よく噛むこと」と「座る姿勢」がお口の発達にはとても大切であると教えていただきました。

具体的に、今日から実践できることとして、食事の時にお水やお茶を食卓に置かないこと(水やお茶で食べ物を流さない)椅子に座る場合、踏み台を置くなどして足をブラブラさせないよう工夫をすること(猫背にならず、歯並びがよくなる)が挙げられました。

最後に虫歯は不治の病であるからこそ予防が大事であり、痛くて歯科に行くのではなく、健康を維持して、笑顔で人生を送るためのケアを受ける場所として通ってほしいとの先生の思いをお話しいただきました。

自分や子どもの口の健康について再度考えさせられるとても有意義な時間となりました。